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臍帯血移植

臍帯とはへその緒のことです。母親のおなかで成長する赤ちゃんが養分をもらうための管です。臍帯は出産後、胎盤と供に捨てられていました。臍帯血とは、へその緒や母親の胎盤に含まれる血液のことです。臍帯血には造血幹細胞という血液を造るもとになる細胞が豊富に含まれ、それは自己複製の能力と、赤血球や白血球などの血液細胞を生み出す能力を持っています。

そこで、この造血幹細胞を白血病や再生不良性貧血などの血液の難病に苦しむ人たちに移植すると、体内で血球を作りだし、病気に対する治療効果が期待できるのです。

臍帯血の場合、免疫担当細胞の能力が低いので白血球の6つの抗原型(HLA)が1、2種類異なっていても移植できるため供給者が見つかる確率は骨髄移植より高くなります。また、移植後に起きる拒絶反応(GVHD)も起こりにくく安全性が高いのです。

現在日本の全妊婦の10%が臍帯血を供給することで、現在移植を待っている患者さんをすべてまかなえると言われています。しかし、採取できる血液量が少ないため、体重30〜40kgまでの患者への移植に限られ、臍帯血移植は主に子どもの白血病などが対象となっています。成人に移植するためには、いかに体外で造血幹細胞や免疫担当細胞を増幅し、十分な移植細胞を確保するかが課題になっています。

母親や赤ちゃんに全く負担はありません。いままで捨てられていたものを再利用するのです。そして、新しい命がもう一つの命を支えることができます。

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