青い空 aoisora kiyokku@globallink21.com

差別

人種差別を実感したことがあるだろうか。
私は自分達黄色人種が、白人達に差別されていると感じることがあった。
気のせいなのかもしれない。でも切なかった。

つい最近まで、オリンピックなどの大会に、黒人の水泳選手がいなかった。
貧しかったから?そんな理由はありえない。
他のいろいろな分野で抜群の運動能力があることは周知の事実である。
水泳だけが劣っているとは考えにくい。
その理由が「肌の色」という外見でわかるものであることに、ある意味納得させられてしまう。

日本人の中にも、「肌の色」「宗教的対立」などのはっきりとした理由もなく差別をすることが、つい最近まで(いや、今なお)身近にあったことを知らない人もいるかもしれない。
いわゆる「部落差別」である。部落解放運動はいまなお続いている。差別が今でも続いている証拠である。

なぜ、差別はあるのだろうか。
ひとつは、彼ら部落民が従事していた職業によるもの。当時は忌み嫌われる役割をになっていた人々は、その仕事ゆえに自らも忌み嫌われることになった。
トイレを掃除したタワシで食器を洗うは嫌がられるというか。タワシが悪いわけじゃないのに、嫌われてしまう。

もうひとつの理由は仏教の伝来によるもの。仏教がインドから大陸、半島を経由して日本に伝わる際、ヒンドゥー文化の神髄ともいえるカースト制度をも携えてきたから。

人のこころを救うべき仏教が差別を運んできた。皮肉なものである。

日本人とコリア人との確執も宗教的(儒教的)な理由によるところが大きい。

日中戦争時、日本が行った韓国併合の歴史を代表とした日本の朝鮮半島に対する外交姿勢が、反日感情の原因とされている。
しかし、反感をもつ真の原因が中華思想と儒教精神であることは紛れもない事実である。

コリアからみて、中国はお父さん、コリアは兄で、日本は弟。
中国が中心の華でありもっとも勝れている。それから離れるほど野蛮である。これが中華思想。

長幼の序。年齢の上を敬わねばならないこと。父や兄を敬うべきだ。これが儒教精神。

宗教も哲学も人間の心を救い、そして豊かにするものであるはず。しかし悲しいことに、現実には民族間の対立のみならず同一国民のなかにも差別意識をうむ原因になっている。

宗教そのものが悪いとはいえない。
問題はやはりそれを学び、実践する人間にある。

03.2.13


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