青い空 aoisora kiyokku@globallink21.com

心が生きる

自分の性を売ること。他人の性を買うこと。
男性でも女性でも哀れな人々である。

買う人がいるから悪いとか、売る人がいるから悪いとか、水掛け論である。

もう昔のことになったのだろうか。援助という名で、春を売る女子中高生。
「自分の体を使ってお金を稼いでいる」
「頭を使って仕事をするのと同じなのになぜ悪いんだ」
という言葉に対して、大人ははっきりと反論できただろうか。

ある方々はこうおっしゃる。昔々女性が一番最初にした仕事は春を売ることだと。
歴史があり、女性の自立に一役買っているのだと。

本当にそうなのだろうか。乳飲み子を抱え、お乳のでない母親の代わりにお乳を飲ませることだったのではないだろうか。乳母という神秘的な仕事である。

性とは、心が生きると書く。辞書によれば、天から与えられた心の本質とある。
本当に愛しあう者の間だけに秘めておくもの。さらすものではない。

でもそれだけじゃ納得はしないだろう。
生きるには、どうしてもその道しかない人だっている。

愛があればいいのか。
自分の欲求を満たすために、愛していると偽証する。
お金のために、愛していると錯覚する。
自分のために自分にうそをつく。

自分の体なんだから何したって関係ない。という。
たった一人ポツンと他の星から来たのならその主張を聞こう。
長い年月のたくさんの人々の情報がみんなの中に残っている。
私たちは、それを受け継いでゆく義務がある。
未来の子供たちのために。
意味のないことなど一つもないのだから。

01.1.17


Copyright (C) 2000-2003 Kiyokku, All rights reserved.